太平洋フェリー「きそ」に乗って苫小牧へ【2021.03北日本旅行】#3
こんにちは、三鷹です。
今回は備忘録的旅行記事の続きです。最初からご覧になりたい方は次のurlからどうぞ。
incompatible432.hatenablog.com
前回の記事はこちらです。
incompatible432.hatenablog.com
今回は2日目、仙台から苫小牧まで乗った太平洋フェリーきそ号に乗船したレビュー記事となります。
まずは簡単に太平洋フェリーについて紹介します。太平洋フェリーは名古屋⇔仙台⇔苫小牧を結ぶ船を定期運航している日本の海運会社で、「いしかり」「きそ」「きたかみ」の3隻を所有しています。名古屋・仙台間は隔日、仙台・苫小牧間は毎日運航しています。
その評価は業界内でも非常に高く、船旅に関する雑誌「クルーズ」が実施するクルーズシップ・オブ・ザ・イヤーでは3隻ともフェリー部門で第一位を受賞したことがあります。
私も1年前にいしかり号で名古屋から苫小牧まで乗船したことがあり、以来太平洋フェリーの虜となってしまいました。
今回乗船したのは「きそ」。2004年にデビューした現役の3隻の中では一番の古参の船ですが、決して古臭さなどは感じさせない見た目と内装です。全長199.9mの巨躯がこれからの優雅な船旅を期待させます。私は事前に乗船手続きを済ませ、時間ギリギリの19:00頃に乗船しました。
今回泊まったのは1等洋室。「きそ」には寝床を共有するタイプの2等、B寝台、S寝台に加えて個室の1等、特等、セミスイート、スイートのように階級が分かれています。また、個室は全て定員が二名以上となっていて、一人の場合は二人部屋に割り当てられます。
私の部屋は1等のなかでもインサイドという個室の中で一番安い部屋です。窓から海が見えません。その点を除けば、写真の通り一般的なビジホと何も変わりません。部屋にトイレとシャワーがついていたので室内で全てが完結します。
私が太平洋フェリーを気に入っている点としてはその値段にあります。今回の部屋も個室、しかも2人部屋で仙台から苫小牧まで移動するという相当な贅沢をしていますが今回の金額は1万円。結構直前に申し込んだので早割などを利用するともう少し安くなるかも。個室で休み、海を眺めながら北海道に行くのに1万円と考えると相当安いなと思います。昨年名古屋から苫小牧までB寝台に乗った際は7000円で乗れました。一泊3500円……?
船の中心部は本当のビジホより豪華な作りをしています。乗客が行き来できるエリアは3階建てで構成されていて、オーシャンビューの大浴場やコインランドリーからゲームセンター、シアターと様々な施設が備わっています。ショップでは愛知、宮城、北海道各地のお土産を取りそろえています。
レストランでは夕食、朝食ともにバイキングを提供しています。ちゃんと手袋・マスクの着用など新型コロナウィルス感染拡大予防がなされています。所詮船のバイキング、などということはなく、非常にクオリティの高い料理が提供されていました。写真中央はエビのご飯に出汁を掛けたお茶漬け、左中央にあるのは牛ステーキです。どれも非常においしく、ステーキは補充される度におかわりしていました。
他にもフェリー内にはラウンジバーがあり、「まかないカレー」といった船ならではのメニューが廉価で頂けます。
この日は太平洋側を大きな低気圧が通過していたので船酔いが心配で、酔い止めを飲んでさっさと寝ることにしました。しかし、船内には強力なスタビライザーが備わっているようで、想定の半分も揺れを感じなかったので酔うこともなく熟睡することが出来ました。
起きたのは午前5時頃のこと。早起きの目的は海上で日の出を拝むこと。日常では昼夜逆転しているのに、旅行中だけはなぜか早寝早起きできます。私の天敵である大学の1限も全て旅行中にオンライン受講すれば良いのに。
先述の通り、当日は低気圧が通過していたので東の空は生憎の曇りでした。綺麗な日の出を拝むことは出来ませんでした。東の空だけ曇っているので、心なしか幻想的というか禍々しいというか……
少し時間をおいてから西の空や南の空に向けて撮影したら海上らしい写真が撮れました。もう少し良い構図の写真もあったのですが、指が写り込んでいる写真が多くて泣く泣くボツになりました。次回はちゃんと撮影したいと思います。
甲板で冷えた身体は大浴場で温めました。大浴場は海が見える上に、下船直前以外はいつでも入れるので本当にありがたいです。
朝食のバイキングを頂いた後は甲板をウロウロしたり、ラウンジの椅子に座ってまったりしていました。苫小牧港に到着したのは11:00のこと。今回は多少お金に余裕があったので船内で少し散財させて頂きましたが、それに見合うだけの豪華な経験をさせてもらうことが出来ました。
飛行機でさっさと北海道入りするのも悪くないですが、船に乗って待ちわびるように北の大地に降り立つのも中々オツなものですよ。北海道だけが旅の目的じゃなかったり、荷物を積んで自身の車で旅したりするときにはフェリーは良い選択肢だと思います。
次はキャンプ道具を積んで友人と最新の「きたかみ」に乗って道東を旅したいかもしれません。まずは友達をつくるところから始めないと、はっはっは……。
続きの苫小牧以降の旅はまた次の記事にて、それでは。
次回の記事はこちらから
incompatible432.hatenablog.com
※情報の出典は全て公式ホームページとwikipediaに拠ります。気になった情報はご自身でも調べることを強く推奨します。誤情報があればうどんくらい優しめに教えてください。