韮崎の名桜スポット&小海線の観光列車を巡るおススメ日帰り旅行
こんにちは、三鷹です。こちらは2021年3月に日帰りで山梨、信州を回った日記です。この半年近くリアルの方面で多忙だったので投稿まで日数がかかってしまいました。
今回の主な目的は
①韮崎の名桜スポット「わに塚のサクラ」を見ること
②小海線の観光列車「high rail 1375」に乗ること
の2点です。
当日は最寄り駅の始電に乗って中央線をひたすら西進しました。
こちらは高尾駅から乗車した普通松本行です。この211系電車は国鉄時代から活躍しているベテランで、かつては東海道線を中心に都内への通勤を支えたエースでした。しかし、E231系やE233系のような次世代が登場し、現在は老人ホームにぶちこまれるように多くの編成が長野地区へと移籍し、立川以西の中央東線を中心にその余生を送っています。今日も老体にムチを打って東京から長野の高地へと駆け上がっています。
私は生まれも育ちも中央線キッズなので、笹子を越えると見えてくる甲府盆地は半分地元みたいな安心感がります。そのせいでブログ用の写真撮影を怠ってしまいました、大馬鹿者め。3月末の車窓には桜や桃の花(後にこの桃がキーワードとなります)がそこらこちらに見えてとてもきれいでした。記憶が正しければ左の桃が石和温泉付近、右の桜が勝沼ぶどう郷駅だったと思います。
下車したのは韮崎(にらさき)駅。中央線は微妙に読みが難しい駅が多いですよね。四方津(しおつ)とか、春日居町(かすがいちょう)とか。私は中央線沿線出身なので中央東線の駅名なぞ小学校のときに百人一首とともに暗唱させられましたが、そうでないと結構厳しそうな印象を受けます。先日友人が「塩山(えんざん)」を「しおやま」と読んだときは衝撃を受けました。
韮崎駅は甲府を出て3駅目の場所にあります。韮崎にゆかりのある有名人にはノーベル生理学・医学賞を授与された大村智氏やサッカーの中田英寿氏がいるため、駅前の看板には2人を売りにした広告が複数ありました。同時に、駅のホームから見える場所にバカデカ観音があることでも有名です。
韮崎駅から歩くこと約30分、わに塚のサクラに到着しました。当日は曇りだったので景色が多少残念でしたが、晴れていると奥に八ヶ岳や富士山が綺麗に見える桜の名所です。下にネットで拾った画像を載せておきます。
わに塚が他の観桜スポットと異なるのは、韮崎駅から上った塚の上に一本だけ桜が植えてあるところです。多くの桜スポットは数多くの桜が並び、その壮観さに感動することが多いのですが、わに塚の桜は一本だけ生えた桜が雪深い山々と対比させて寂しさと春の訪れを強調しています。私はこういう情感豊かな春が好きです。花粉は嫌いですが。
桜の根本には水仙などの花が桜と一緒に咲いています。ここだけ咲いている花たちがまるで花園を思わせます。確かに春は桜だけじゃない、色とりどりの花が色づく季節なのだと教えてくれます。
余談ですが、わに塚から韮崎駅まで徒歩で移動していると、近くの畑でキジを見かけました。珍しいなと思いながら歩いていると次にサルが林の中にいました。ん?あと犬が来たらコンプリートだな…
来ました。道路を走る車の中から犬が顔をだしてこちらを覗きこんでいました。
そういえば行きの中央線の車窓からは桃が綺麗に咲いていましたのが見えていましたね(伏線回収) 。実は「桃太郎先輩山梨出身説」という〇夢キッズウキウキのトンデモ都市伝説があります。
〈根拠1〉YMNS県は桃の生産量が全国レベルでもトップである。桃太郎先輩も1章で桃から生まれているが、「桃太郎先輩が生まれる確率はポアソン分布に従う」と仮定すると、桃のサンプル数が多い山梨県では桃太郎先輩が一人くらい生まれても「桃から人は生まれない」という一般常識に合致する帰無仮説を採択することが出来るだろう。つまりガバガバ統計学的にも桃太郎先輩が桃から生まれてきてもおかしくないことになる。たまげたなあ…
〈根拠2〉次はYMNS県の地名に注目してみよう。YMNS兄貴には「鳥沢」「猿橋」「犬見」と2章で桃太郎先輩に従事するペット(意味深)にまつわる地名が大月周辺に集中している。桃太郎兄貴はこれらの地域で各ペットを従えたという伝説がある。そして中央道のSAがあることで有名な「談合坂」。察しの良いホ〇なら分かると思うが、これも桃太郎兄貴の〇玉で有名なきびだんごに由来するという説がある。完 全 に 一 致。
最後に学会お馴染みのガバガバアナ〇グラムで締めたいと思う。
先輩にちなんだ地名の多い OOTK(大月)
先輩が生まれた MM(桃)
先輩がレ〇プしたとされる ON(鬼)
先輩が生まれた瞬間BBAが発したとされる ARA!(あら!)
これらを並び替えると....
MOMOTARO ANK (桃太郎兄貴)
これは桃太郎先輩が山梨県出身であることを裏付けている証左以外何物でもない。よって「桃太郎先輩山梨出身説」が示された。Q.E.D.
ここから乗るのは本日の目玉その2、観光列車「HIGH RAIL 1375」です。この列車は2017年からJR小海線(八ヶ岳高原線としても知られています)で運行開始した観光列車です。「HIGH」というのは小海線がJRの中でも特に標高の高い地域を走ることに由来します。日本で標高の高い駅ランキングは1位の野辺山駅から9位の松原湖駅まで全て小海線の駅が独占しています。圧倒的…。そして「1375」というのは清里~野辺山間にあるJR鉄道最高標高地点の標高が1375mであることにちなんでいます。
この観光列車に使用されているのは小海線でも長らく走っているキハ110系気動車ですが、内装はhigh rail用に改装され、私が乗車した車両では全ての座席が窓側を向くように座席が配置されていました。車窓からは八ヶ岳周辺の高原地帯やレタス畑、千曲川といった自然溢れる景色を拝むことが出来ます。
high rail1375は小海線の主要駅に停車しながら小淵沢駅と小諸駅を2時間半ほどで結び、速達性も十分にあります。また清里駅や野辺山駅といった有名駅では5~10分程度停車し、一時降車出来るようになっています。上の写真は清里駅のホームで撮影しました。
こちらの雪だるま型のサイロが置いてあるのは野辺山駅。標高が1345mあり、一般的な鉄道の駅としては日本最高地点になります。列車名にもなっている日本鉄道最高地点(1375m)は清里駅と野辺山駅の間にあり、野辺山駅からレンタサイクルでアクセスできます。野辺山やその周辺の八ヶ岳高原地域はその標高を活かした高地農業が盛んで、レタスなどの野菜栽培や酪農が盛んです。サイロが置いてあるのはそのためですね。
1号車には物販コーナーが設置されてあり、high rail関連グッズや軽食類が販売されていました。こちらは記念に購入した八ヶ岳高原サイダーとクリアファイルです。
信濃川上駅を越えると小海線は千曲川と合流し、終点の小諸まで川に沿いながら佐久盆地へと降りていきます。千曲川は新潟県に入ると日本一の長さで知られる信濃川に名称が変化します。信濃の地域で信濃川と呼ばれるのはまだしも、越後の地域で「信濃の方から来るので信濃川」と名前が定着してしまうのはよく考えるとおかしな話だと思います。
JR東日本の方が車両の外から幕を下げているのは佐久市の中込駅。利用客数こそ佐久平駅に劣るものの、2面3線で構成されている小海線の中では大規模な駅で中込止まりの列車も多い小海線の要衝です。写真の通り、high rail 1375は累計利用客数が50000人を達成したようで、車内でも記念品プレゼント(コースター等)と写真撮影イベントが行われました。私も写真を撮ってもらったはずですが、何故か推定30代の無精ヒゲこどおじニートが映っていたので掲載は控えます。多分心霊写真なので下手に載せると皆さんにも厄災が降りかかるかもしれません。
中込を発車し、佐久平を抜けると終点の小諸までは遠くありませんでした。降車すると改造前のデフォルト仕様のキハ110が停まっていました。小海線では2007年より世界初のハイブリッド営業車であるキハE200が走っていますが、私はJR東のローカル線ではお馴染みの顔で安心感があるこちらの方が好きです。
今回乗車した小海線は車窓を眺めるだけで気分が晴れやかになる高原路線で、東京から日帰りでアクセスしやすい非常におススメの路線になります。沿線には清里や野辺山といった観光スポットも多く、今回乗車したhigh rail 1375は夜になると天体観測を行います。首都圏にお住まいで日帰りでリフレッシュしたいと思った方は今回のブログを読んで1ミリでもその魅力が伝われば幸いです。もっとも、天候と投稿者のカメラスキルのせいで綺麗な写真がないのは面目ない限りですが。