こどおじ大学生の現実逃避行記

旅に関するブログをやっています。まったりと国内旅行の日記を投稿しているので良かったら読んでください。

上越線で国境を越え、スノーラピットに乗って春の上越へ【2021.04新潟旅行】#1

こんにちは、三鷹です。今回は2021年の4月に青春18きっぷを利用した新潟県上越地方への旅行を備忘録的記事となります。

 

今回の記事は八高線上越線ほくほく線と乗り継いで直江津までダラダラと移動した乗車記となります。

 

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安直な18きっぷユーザーあるある:とりあえず始発から動きがち。今回の移動ルートは始発電車でないと少し困ることになるルートなので安直に始発電車に乗って立川駅へ。立川からは青梅線で拝島まで行き、更に乗り継いで八高線の川越行きに乗車。

 

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八高線は拝島を抜けると国道16号に沿って横田基地のそばを走ります。その地域柄ゆえ立地しているお店や景観がアメリカ風となっていて、ヘビーそうなハンバーガー屋や陽気なクラブなど歩くだけでアメリカに来たような気分にさせてくれます。なお私はアメリカには行ったことがないので全て"イマジナリーアメリカ"の話ですが。毎年行われる横田基地の友好祭では基地の中に入ることができ、米軍が所有する戦闘機を見学したり、屋台ではステーキやハンバーガー、訳の分からない添加物の入っていそうな色をしているドリンクなどアメリカンな食事が楽しめたりします。下の写真は私が家族で2019年に訪れた際の写真となります。とても面白いので首都圏にお住まいの方はおススメです。

 

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夜明け直前、辺りが薄明りに包まれる頃に八高線は東京と埼玉の県境に跨る森林地帯を抜け、高麗川まで駆け抜けます。八高線高麗川より北の区間は非電化となっているので八王子発の電車は全て高麗川、もしくは川越線直通川越止まりとなります。終点の高麗川で降り、JR東の非電化区間でお馴染みのキハ110に乗り換えて高崎へ。

 

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夜も明け日が昇り、八高線は首都圏の外縁部に沿って北上していきます。google mapを見ると顕著なように、八高線は関東の山間部の手前を縫うように進むため、「都会を抜け出し、山を目の前に臨んだ田舎の入口」のような景色が延々と続いていきます。

 

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途中には寄居や小川町などの市街地もあり、朝の八高線はこれらの町へ向かう学生や高齢者をポロポロ乗せてまったりと走っていきます。毎日通勤電車に揺られて乗換駅に着くと吐き出されるように電車から飛び降りる東京の朝とは違う時間が流れていました。

 

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高崎に到着し、ここからは上越線に乗って上越国境を目指します。渋川、沼田と北上していくにつれて風景はどんどんと山間部へと移っていきます。高崎では車内が人が混みあっていましたが、新前橋で通勤客が降りていき、渋川で学生が降りていき、沼田を発車する頃には登山客と限界キモ鉄道オタクしかいませんでした。

 

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水上に到着するといよいよ上越国境地帯に突入します。この水上~越後湯沢間は上越線鈍行旅においては避けることは出来ない難所となります。この区間は下り電車が一日5本ほどしか通っていないため、旅程管理能力が低いとここで数時間待ちを食らいかねません。私の場合、高崎線経由では水上駅始発の8:28発長岡行きに間に合いません。この場合目的地到着まで大幅に時間を食うので、わざわざ八高線経由でここまで来ました。ちなみに中央線沿線では高円寺~東小金井の駅スタートの場合高崎線を使おうと八高線を使おうとこの8:28発長岡行きには間に合いません。

 

車両は新潟県でおなじみのE129系。山間を見ると4月とはいえ徐々に雪が深くなっていきます。鉄道オタクなら知らない人はいないモグラ駅こと土合と湯檜曽を通り抜けていきます。土合駅上越国境をまたぐ谷川岳の麓にある駅で、下り線(長岡方面)ホームが10km以上ある新清水トンネルの中にあります。このため、ホームから地上に上がるまでに10分以上かかるというモヤシ鉄道オタク絶対〇すマンとして圧倒的知名度を誇ります。下の写真は私が2019年に来訪した際の写真です。

 

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国境の長い新清水トンネルを抜けるとあちこちに積雪が見られる4月上旬の雪国が姿を見せました。ちなみに川端康成の小説は『眠れる美女』くらいしか読んだことがありません。かいけつゾロリ生まれラノベ育ちの2〇歳こどおじニートには川端の文学的表現は難しかったです。

長岡行きの電車を越後湯沢駅で途中下車します。流石に湯沢まで来るとホームに吹く凍てつく風がジャケットの隙間まで入り込んできます。

 

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越後湯沢からはほくほく線の超快速スノーラピットに乗車します。ほくほく線の歴史及びスノーラピットについて述べていくと私の卒論レベルの文字数が割かれることになるため、細かいところは省いて簡単に紹介します。面倒な方は「全てにおいて異常な化け物みたいに速い電車」と認識してくれればOKです。次の写真くらいまでスクロールしてもろて構いません。

 

↓以下バカ長い「簡単な説明」

 

ほくほく線北陸新幹線が開通するまで上越新幹線経由で富山・金沢と東京をスピーディーに結ぶために開通させた第三セクター線です。直線的なルートから信号まで全てローカル線としては異常な高規格設備で整え、越後湯沢と北陸を結ぶ特急「はくたか」が時速160km(特急としては現在でも日本最速級)で駆け抜ける北陸へのバイパスとして機能していました。北陸新幹線の開通とともにほくほく線は本来のバイパス機能を終え、はくたかも廃止となりました。

スノーラピットは地方のローカル線としては異常な高規格の設備を活かしてはくたかの後継として登場した快速電車です。スノーラピットは88.6km/hと日本の普通電車としてはトップクラスの表定速度(非鉄オタなら平均速度と考えればギリセーフ)を誇ります。

時速160kmのはくたか亡き今、見た目はウサギみたいに可愛い1~2両の電車が田園地帯と山間を爆走する姿はほくほく線の新たな名物として人気を集めています。

 

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速達型は越後湯沢~直江津の80km以上に及ぶ距離に対し十日町ただ1駅だけ停車して結びます。これには新快速もビックリ。私が乗ったのは非速達型なので他にもまつだいや虫川大杉に停車します。この辺の駅は90年代の電車でgoをやっていた古いオタクなら覚えているのではないでしょうか。私は2の3000番台でほくほく線の駅名を全て覚えました。

 

越後湯沢を出発してわずか1時間、電車は80km離れた上越地方の中心地、直江津に到着しました。今回の記事は以上になります。次回は観光編を投稿したいと思います。